スナックはお酒と会話を楽しむ場所として、多くの人々に愛されています。
しかし、その中で「お触り」という行為が問題になることも少なくありません。どこまでがOKでどこからがNGなのか?お店によって境界線も曖昧で、スナックで働く側にとっては不安要素の一つとなっています。
そこでこの記事では「スナックはどこまでOKなのか?そしてお触りに対する対応策はあるのか?」について詳しく書いていきます。この記事を参考におさわりに対して上手く対処する方法を学んでいきましょう。
スナックはどこまでオッケー?お触りの行為別に解説
まずは「スナックはどこまでオッケーなのか?」について、触れる場所や触り方による違いについて解説していきましょう。
①肩に触れる
まずは肩に触れるという行為。これはどうなんでしょうか。
肩に触れるという行為自体はそこまで問題ではありません。大切なのは「相手がどう思うか?」ということです。
例えば
- 肩についたゴミをとってもらう
- 肩を叩いて話しかけられる
といった行為も肩に触れるという意味ではボディタッチの一種です。どうしてもスナックではお酒を飲んでいるので、気持ちが大きくなりやすいのが事実。更に一部のお客さんの中には接客される立場であり、キャストが強い態度に出られないのを知っていてお触りをする人も一部いらっしゃいます。
オーケーラインの見極めとしては「コミュニケーションの一部なのか?」「触ることが目的なのか?」によるので難しいところです。ただし女の子側から肩に触ったりしている場合、男性側から触れられることもあるのでNGとは言えないかもしれません。
②手を握る
手を握る行為についてはNGとは言い難い部分もあります。
もちろんキャストが嫌がっているのに離さないような場合は明確にセクハラだと言えるかもしれませんが、ほんの少し握った程度で一発NGと言われてしまうと反対に「あの子は愛想が良くないね」などと反発を受けてしまうことがあります。
ボーダーラインとしては手を股間に近づけさせようとしたりなど明確にわいせつ行為と言えるような場合にはNGといえるでしょう。
③胸を触る
胸を触る行為はキッパリとNGと言えます。
もちろんキャストの方々の不快度にも違いがあることも事実ですし、キャストによってはたまに触るくらいならと許してしまう人もいます。
しかしながら、これらを許してしまうと「あの店は触ってもいいんだな」という雰囲気が蔓延してしまい、お店全体の品格が落ちてしまいます。
お酒を召し上がっているとは言え、女性そのものを侮辱した行為であり“肩に触れる”や“手を握る”といった行為とはまったく別物です。
理由として、女性らしい部分を触る行為はより親密度が高く個人やプライバシーに関係しているからです。
少しでもこうしたことを許容してしまうと、キャストのレベルを下げお店としての価値を下げてしまう場合がほとんどです。そうしたことにならない為にもしっかりと対処していきましょう。
④お尻を触る
お尻を触ることも“胸を触る”同様のNGな行為です。
紳士的にひと時をたのしむ方や、おしゃべりや交流を満喫する男性だったら絶対にしない行為といえるでしょう。また紳士的な方は、他の方のこうした行為を目にすることで雰囲気が乱れ不快に感じるお客さんもいます。
もっと最悪なのはそういったワガママをいうお客さんに接客をして、善良なお客さんを放置してしまうことです。いくら売上が上がるとしても良客や神客を放っておいてお触り客を優遇する意味はありません。
特に度を超えるようなお触りにはハッキリとNGであることを伝えることが重要です。
⑤抱きつく
抱きつくという行為もNGです。
お客様が酔ってしまった結果として、甘えることに大胆な態度にでたとも言えますが、スナックやキャバクラなどにおいて本来おさわりはNGです。こういうことを言うと「〇〇の店ではこれくらいじゃ文句言わないぞ!」「この店は融通が利かないな!」なんて言ってくる人もいますが、おさわりは本来NGですから関係ありません。
そもそもスナックやキャバクラは“おさわり行為”を容認OKの場所ではありません。あくまでもお客様に、お酒や空間をたのしんでいただくことが目的です。そこにプラスαで、キャストとのおしゃべりやカラオケなどで楽しみ、気分良く帰っていただくことが目的です。
どれだけ他のお店やキャストがお触りを意図的に容認していたとしても、NGなものはNGであることは理解しておきましょう。
スナックで触ってくる客への対処法
スナックではお客さんによっては「触っても拒否されない=OK」と間違った理解をしてしまうこともあります。ただお店的にはNGでも、お触りを拒否すると怒ったり、不機嫌になる人もごく一部いますよね。
そこでどうすればおさわりをする人を交わせるのか?その対応策をまとめてみました。
①仕事内容を確認する
もしお店においてお触りが当たり前のようになってしまっている場合、改めて代表であるママやオーナーに仕事内容を確認してみましょう。
聞き方は単純に「うちの店はお触りOKなんですか?」と聞けば答えてくれるでしょう。
たとえお店では露出が少々ある華やかなドレスを身に着けていたとしても、それはお触りをしてもOKだからという意味ではありません。
もしお触りがNGならお触りに対して助けてもらうようにお願いしたり、あるいは対応策を教えてもらうなどをしてもらいましょう。もしお触りに対して暗黙の了解で容認しているなら「お触りがひどくて続けられません」とハッキリ伝えるのも大切かもしれません。
②お酒を薄くしてみる
お酒には人の気分を良くする効果もありますが、同時に気を大きくしてしまったり、ストレスが大きい時には攻撃的になることもあります。
そんな時にはお酒を薄くしてみることも効果的かもしれません。
③ボディタッチをしない
ここからは実際の接客中に“おさわり”を防ぐための内容をお知らせします。
露骨な表現ですが、とにかく“いやらしい雰囲気”や“おさわり”誘発させるような雰囲気は避けましょう。ここが社交場であることを理解してもらうよう会話にも気をつけしょう。またお客様に勘違いをさせないような会話にすることは、接客をする側のマナーでもあります。たのしく美味しいお酒を飲むためのひと時になるように務め、色っぽい会話の際にもサラッとかわし話題を変えるなど、普段から会話の引き出しを増やしてみましょう。
困った際にも、相手の興味がある内容やのってきそうな話題にすることで面倒なおさわりを回避する事ができます。あなたとの会話だけでも十分訪れる価値のあるお店なのだと感じてもらえる雰囲気にしていきましょう。
④距離感を遠目にしてみる
接客をする際の距離感を意識してみましょう。
お触りをされやすい傾向があるキャストの特徴として「距離感が近い」というものがあります。例えば身を思い切り寄せてしまったり、まるでキスをする時のような距離で話してしまうと「あれ、もしかして俺のこと好きなんじゃ?」と勘違いしてしまいます。
特に男性は一度、気持ちが高まってしまうと抑え込むことができなくなります。とはいえ距離が遠すぎると不愛想に感じますから、なるべく話す時の距離感は遠すぎず近すぎずに接するようにしましょう。
⑤会話の主導権を握る
おさわりを未然に防ぐ方法として「会話の主導権を握る」というのがあります。
お触りをされやすい傾向として受け身の接客スタイルであることがあげられます。
例えば会話をする能力が低いと「ひたすらお酒を飲む」などの行為に逃げがちです。また下ネタやセクハラ発言にも対応できないままエスカレートしてしまい、結果的におさわりを助長してしまうこともあります。
会話の中で相手に主導権を与えてしまうと、仕事上で不利になります。「お金を払っているのだから何でも許されて当然」といった身勝手なお客様を作り上げてしまう悪循環ができあがり、結果として“おさわり”や“ホテルに行こうよ”などの行動を取る傾向も。
主導権を握って相手の話を引き出す方向で楽しませることができれば、お触りに持っていかれることが少なくなります。
⑥マシなお触りで防御する
キャストさんあってのお仕事で、みなさんはかけがえのない大切な方々です。
そこでマナーの悪いお客様には、こちらからボディタッチをしてみるなども有効です。人は拒否されるとなおさらしたくなってしまう心理があるので「やめて!」などよりは、それよりもマシな方のボディタッチなどで対処したほうがいい場合があります。
こうした小さな行動でも、大切な身を守ることができるかもしれません。
⑦衣装を変えてみる
スナックやキャバクラでは、露出の多い衣装が当たり前になっているのが事実です。
例えばスカートの丈を長くしたり、胸元を出さないタイプのドレスをチョイスしてみます。男性客にとってはスカートの丈が短かったり、胸元が露出していたほうが色っぽく見えるかもしれませんが、お触りを誘発してしまうのも事実です。
接客スタイルで楽しませることができれば、女性らしい上品なドレスでも男性ウケすることよくあります。清潔感を保ち中身で勝負することはとても大切なことと言えます。
⑧紳士的に振舞ってもらいやすくする
こちらは心理作戦になりますが「うちのお店は紳士が多い」という植え付けによって、お客さんに紳士的に振舞ってもらいやすくします。
これは社会的証明という心理を応用したものですね。社会的証明という心理とは「自分の判断よりも他者(社会)の判断を優先する」という心理です。
例を挙げてみましょう。以下の二つの言い回しを比較してみます。
- 「ごみを捨てないでください」
- 「みなさんが街をキレイに保って下さり、本当に助かっています」
という二つの言い回しをした場合、後者の方がごみを捨てる人が少なくなるというものです。
前者の言い方では「ごみを捨てないでください=捨てている人が多い」という解釈となり、みんな捨ててるんだから別に捨ててもいいじゃんという心理になりやすいです。
後者では「みんなが街をキレイにしている=俺もそうしなきゃ」という心理が働くため、汚すことが恥ずかしいと感じるようになります。
スナックやキャバクラでいえば、キャストが「うちのお店、めっちゃ優しい人多いんですよね」と言うことでお客さんが紳士にふるまってくれやすくなります。「紳士的に振舞わないのは恥ずかしい行為だ」と思わせることで、
⑨お店の人に相談する
どんなに対処しても難しい場合には、勇気を出してお店の方に相談して下さいね。
信頼をして相談することでお店の方が、そのお客様へ目を光らせてくれますしあなたの自尊心や尊厳を守ってくれるはずです。
またそうした行為を容認しているお店では、よき場所とは言えません。もしママが容認してくれないなら、SNSでも他のお店でも構わないので相談してみましょう。
キャストを大切に扱ってくれるお店で働く方が今後のためにもなります。
⑩良客・神客をつかむ
最大の防御策としては、セクハラやお触り客ではないお客さんを自分でつかむことです。スナックやキャバクラでは残念ながら性欲を満たすだけの存在と思っている男性も一部いるのが現状です。
でも反対に一部いらっしゃる「良客」「神客」と言われるお客さんは、セクハラやお触りを一切しないどころか、キャストのことを最優先に考えてくれたりします。
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