スナックバイトはシフトが自由だったり、高収入な部分が魅力で、多くの人が一度は挑戦を考える職業です。しかし、実際に働いてみると、後悔することも多いのが現実です。
同じスナックでも面接時の内容と現実が違っていたり、シフトが自由でなかったりすることもあるからです。
本記事では、スナックバイトで後悔しやすい理由と、それを防ぐためのポイントを詳しく解説します。また、失敗してしまった場合の対処法もお伝えします。
この記事を読むことで、スナックバイトを始める前に知っておくべきことがわかり、後悔しない選択をするための助けになります。スナックバイトに興味がある方、もしくは今現在働いている方も、ぜひ参考にしてみてください。
スナックバイトをして後悔すること
スナックバイトには、気軽に始められるという魅力がありますが、その反面、後悔しやすいポイントも存在します。この章では、その具体的な理由について詳しく見ていきます。
①金銭感覚が狂いやすい
スナックバイトをすると金銭感覚が狂いやすくなります。一般的な会社員と比べて給料が高く、しかも日払いで手にすることが多いので、金銭感覚が麻痺してしまうことがあります。
スナックで働き始めの頃は「貯金する!」とお金を貯めるのを目的にしていたのに、気づけば散財してあまりお金が残っていないことも少なくありません。
月末などに給料が入ってくるサラリーマンと比べ、その日にお金がもらえるので金持ちになった気分になるんですよね。そして気づいたら飲み代に使ってお金がない…なんてことになるのです。
また収入が増えることでコンビニや外食が増えたり、高価な買い物など、贅沢な生活に慣れてしまうと、後でお金が足りなくなることも。意外とコンビニで毎日買ってるだけでも数万円くらいの出費になりますからね。
こうした問題に直面すると、「もっと計画的にお金を使えばよかった」と後悔することがあります。
②お酒の付き合いが増えるから
スナックバイトでは、お酒を飲む機会が多くなります。例えばお店終わりにキャスト同士で飲みに行ったり、あるいは友達と飲みに行く機会も増えるでしょう。
その結果、飲み過ぎて体調を崩したり、翌日の予定に支障をきたしたりすることがあります。
また、お酒の席ではトラブルが発生することもあり、精神的な負担が大きくなることも。お酒を断りにくい環境によって体調を崩したり、メンタルが不調になったりと後悔の原因になることもあります。
③生活リズムが乱れるから
夜間勤務が多いスナックバイトでは、昼夜逆転の生活になりやすいです。そのため、健康や日常生活に影響を及ぼすことがあります。
昼中心の生活なら食生活のコントロールができても、スナックバイトはシフトが自由だったり、高収入な部分が魅力です。しかし、実際に働いてみると、朝方まで働くなんてケースもあり、夜型になりすぎて後悔することも多いのが現実です。
④人間関係のストレスがあるから
スナックバイトでは、お客様やスタッフとの人間関係が発生します。例えばプライベートでの誘いだったり、一部では自宅まで特定されてしまうなどのトラブルもあります。
相性が合わないお客様や、トラブルを起こすスタッフがいると、ストレスが溜まるんですよね。
スナックバイトで嫌な思いをすることが多いと、「他の仕事を選べばよかった」と感じることも。人間関係が原因で、後悔するケースは少なくありません。
スナックバイトで後悔しないためのポイント
スナックバイトで後悔しないためには、事前の準備や心構えが重要です。この章では、具体的な対策を解説します。
①自分の限界を知る
スナックバイトでは、自分の体力や精神的な限界を把握することが重要です。
スナックはお酒を飲みますし、またお酒を飲んだお客さんへの接客なので、一般的なカフェや飲食店の接客よりもストレスを受けやすいです。
また身体的、精神的に無理をして働き続けると、後々大きな後悔につながります。
特に、お酒の飲み過ぎや長時間勤務など、自分の体に負担をかけすぎないよう注意が必要です。お金を稼げるからといって無理な働き方をすると、結果的にストレスによる散財で手元にお金が残ってないなんてこともあるので気をつけましょう。
②信頼できるお店を選ぶ
働くお店選びは非常に重要です。
例えばよくあるトラブルとしては
- 「面接のときの条件と違う」
- 「バックが思っていたより少ないまたは付かない」
- 「ノルマなしと言われたのに集客ノルマがある」
などです。スナックバイトに限らず、ナイトワークのアルバイトでは「聞いていた話と違う」という事態が起こりがちです。
信頼できるお店で働くことで、トラブルを避けやすくなります。口コミや評判を調べ、事前にお店の雰囲気を確認しましょう。可能なら友達と飲みに行って雰囲気を確かめたり、キャストの様子を見に行くなどしてみても良いです。
③仕事とプライベートを分ける
スナックバイトでは、仕事とプライベートを分けることが後悔を防ぐ鍵です。仕事のストレスを持ち帰らないように意識しましょう。
スナックでよくあるのが「プライベートで会おうよ」といわれることです。お店内で仲良く接すれば接するほど、店外への誘いが増える傾向にあります。
特に、お客様との付き合いをプライベートに持ち込まないことが重要です。距離感を保つことで、トラブルを防ぐことができます。
④健康管理を怠らない
スナックで働く際には健康管理を怠らないようにしましょう。
スナックはお酒を飲む上に夜型になるので、生活が乱れやすいです。昼型の生活をしていると我慢できる食欲も、お酒を飲んで酔っ払ってると我慢できなくなったりします。
健康管理は、スナックバイトで長く働くために欠かせません。規則正しい生活を心がけ、食事や運動にも気を配りましょう。
体調を崩すと、仕事だけでなく日常生活にも影響が出ます。健康を維持することが、後悔を減らすポイントです。
スナックバイト経験者が語る後悔した瞬間(4選)
実際にスナックバイトを経験した人が後悔した瞬間について見ていきます。これらの事例から学ぶことで、自分の失敗を防ぐことができます。
①酔い過ぎて失敗したとき
お酒を飲む機会が多いスナックバイトでは、つい飲み過ぎてしまうことがあります。例えば、酔った勢いで失言をしてしまったり、評価を台無しにしてしまったりするケースです。
酔っ払った時にはついつい普段なら我慢できることでも自制心が効かなくなることが多いです。こうした飲み過ぎによる失敗は周りの信用を失う原因にもなり、後悔することが多いです。
②お客様との距離感を間違えたとき
お客様との距離感を間違えると、トラブルに発展することがあります。特に、過剰な親密さや誤解を招く行動は避けるべきです。
特にお客さん側から「俺のこと好きなんじゃ・・・?」なんて誤解をされると、どんどんプライベートでの誘いや過剰な好意を求めるようになります。
適切な距離感を保つことで、後悔を減らすことができます。
③体調を崩したとき
夜型の生活や過労が原因で、体調を崩すケースもあります。特に、体力が落ちているときに無理をすると、回復が難しくなることがあります。
長期間のお酒の飲み過ぎはからだにダメージが蓄積しますから、定期的に内蔵を休める日を作って健康を維持することが大切です。
④学業や本業に支障が出たとき
スナックバイトを優先しすぎると、学業や本業に支障をきたすことがあります。例えば、遅刻や集中力の低下などが挙げられます。
お酒を普段から飲んでいなければわかりますが、たまにお酒を飲むと次の日に明らかに集中力が低下します。お酒の飲み過ぎによって記憶や学習に関わる海馬が萎縮し、認知機能や記憶力に影響を及ぼすそうです。
ドリンクバックによってたしかにお金は稼げますが、からだを壊してしまっては元も子もないので、本業や学業に支障が出ない範囲でお酒を飲むようにしましょう。
スナックバイトを選ぶ際に気をつけたいこと
スナックバイトを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることが大切です。この章では、具体的な注意点を解説します。
①お店の雰囲気を確認する
お店の雰囲気は、働きやすさに直結します。事前にお店を訪れて、スタッフやお客様の様子を観察しましょう。
かんたんなチェックポイントとしては
- ママやキャスト全体の年齢層
- キャストの働いている期間
- キャスト同士のコミュニケーション
などを見ておくと良いです。
たとえば危ないのが「キャストの年齢層が高すぎる」などです。これは若い人が離職しやすい、つまりお店に居づらい雰囲気を発している可能性があります。
反対にキャストの年齢層が幅広かったり、あるいは一人ひとりの在籍期間が長いということは居心地が良いと感じている可能性が高いです。
またコミュニケーションが積極的に取れている様子は、人間関係が良好な可能性が上がります。全体として雰囲気の良いお店を選ぶことで、トラブルを防ぐことができます。
②労働条件を事前にチェックする
労働条件は、スナックバイトを選ぶ際に最も重要なポイントの一つです。給与や勤務時間、休日などを事前に確認しましょう。
シフト自由と聞いていたのに蓋を開けると「週末休むなんてありえないから」といわれてしまうこともあります。これでは副業として働いてるはずなのに本末転倒です。
不明点がある場合は、しっかり質問することが大切です。また労働条件についても事前に詰めておくようにしましょう。
③スタッフ同士の関係性を観察する
スタッフ同士の関係性が悪いお店では、働きにくさを感じることが多いです。事前にスタッフの雰囲気を観察することが重要です。
働きやすい環境を選ぶことで、後悔を防ぐことができます。
④自分の目的に合ったお店を選ぶ
自分が何を求めてスナックバイトを始めるのかを明確にしましょう。それに合ったお店を選ぶことで、後悔を減らすことができます。
例えばお店によって
- ノルマはあるけど高収入
- ノルマはないけど低収入
など条件が異なる場合があるでしょう。成果報酬型のスナックならお客さんを呼んだり、ドリンクを飲めば飲むほど収入が上がりますが、そのかわり継続的にお客さんを呼ぶことが求められます。
逆にゆったりと働きたいならノルマがないお店の方がいいかもしれません。
高収入を重視するのか、働きやすさを重視するのかによって、選ぶべきお店は変わります。
スナックバイト選びに失敗した後の対処法
スナックバイトで失敗してしまった場合の対処法について解説します。失敗を引きずらないためのポイントを押さえましょう。
①早めに辞める決断をする
働きにくいと感じたら、早めに辞める決断をすることが重要です。我慢して働き続けると、精神的な負担が大きくなります。
またお店にとっても辞めるなら早めに辞めてもらったほうが結果的にダメージが少なくて済みます。お互いのためにも辞めるなら早めに伝えるようにしましょう。
②次の職場選びで同じ失敗を繰り返さない
過去の失敗を活かして、次の職場選びを慎重に行いましょう。同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切です。
特に「イメージと違った」なんてことがないよう、事前にお店やキャストの雰囲気を確かめることが大切です。
事前に情報収集を徹底し、自分に合ったお店を選びましょう。
③信頼できる人に相談する
困ったときは、一人で悩まずに信頼できる人に相談しましょう。家族や友人、経験者などに話を聞いてもらうことで、解決策が見えてきます。
アドバイスは専門的である必要はなく「客観的な意見をもらう」ということが大切ですから、第三者の意見を取り入れることで、冷静な判断ができるようになります。
スナックバイトをして後悔することはある?まとめ
スナックバイトには、多くの魅力がある一方で、後悔する可能性も少なくありません。しかし、事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることで、後悔を減らすことができます。
今回ご紹介したポイントを参考にして、スナックバイトでの経験をより良いものにしてください。自分に合った働き方を見つけ、後悔のない選択をしましょう。
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